乳児は何歳から何歳まで?
乳児は「満一歳に満たない者」と「児童福祉法」「母子保健法」の法令によって定義されています。つまり、0歳から1歳未満の赤ちゃんを乳児と呼びます。
乳児には、出生後28日未満(4週間未満)の新生児も含まれます。満1歳から小学校入学前の子供の総称である幼児も含めて、乳幼児と呼ばれる場合もあります。
出典:児童福祉法 第四条 母子保健法 第六条
児童福祉法 | 母子健康法 | |
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新生児 | – | 出生後28日未満 |
乳児 | 1歳未満 | 1歳未満 |
幼児 | 満1歳~小学校入学前まで | 満1歳~小学校入学前まで |
少年 | 小学生~18歳未満 | – |
新生児(生後0〜28日未満)の特徴
新生児とは、生まれてからおよそ1か月までの赤ちゃんを指します。この時期の赤ちゃんは、まだ首がすわっておらず、体も小さくてとてもか弱い印象を受けます。目はまだよく見えておらず、ぼんやりと20〜30センチほどの距離までしか認識できませんが、音にはしっかり反応します。
よく泣くのも特徴で、これが唯一の意思表示の手段。お腹がすいたり、おむつが気持ち悪かったりすると泣いて知らせてくれます。また、手を握る「把握反射」や、大きな音に驚いて手を広げる「モロー反射」など、生まれたばかりの赤ちゃんならではの動きも見られます。生きる力を身につけていく、大切な出発点の時期です。
乳児(1歳未満)の特徴
生後1か月を過ぎると、赤ちゃんの成長はどんどんスピードを増していきます。首がすわって寝返りを打ち、やがておすわりやハイハイ、そしてつかまり立ちへと進んでいきます。表情も豊かになり、にっこり笑ったり、人見知りをする様子が見られるようになるのもこの頃です。
6か月を過ぎると、離乳食が始まり、ミルクだけだった食生活にも少しずつ変化が現れます。喃語(なんご)と呼ばれる「バブバブ」「アーアー」といった声も増え、言葉の土台が作られていきます。おもちゃをつかんで口に入れたり、身の回りのものに強い関心を持ちはじめる時期でもあります。まさに「見るものすべてが新しい」、そんな日々が続く時期です。
幼児(1歳~6歳)の特徴
1歳を過ぎると、赤ちゃんは一気に「幼児」へと成長します。歩く、走る、ジャンプする——動きが活発になり、転んでは立ち上がり、挑戦を繰り返すようになります。2歳頃には「いや!」と自己主張する、いわゆるイヤイヤ期が訪れ、自我が芽生えてくるのがよく分かります。
言葉もぐんぐん発達し、単語だけでなく、少しずつ会話らしいやりとりができるようになります。ごっこ遊びをしたり、大人の真似をしたりと、想像力も豊かに育っていきます。スプーンでごはんを食べたり、トイレに行ったりと、自分でできることも増えてくる時期。成長のペースには個人差がありますが、少しずつ「ひとりでできた」が増える、大切な時間です。